melancholia//サイトの更新履歴兼、その時々のプレイゲーム日記、二次文章など。
--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2010/08/02 (Mon) 魔人九龍鬼祓師文章 / 皆守甲太郎浮気疑惑の巻


あまりの暑さに心臓が痛くなってきました。水、水を飲まないと!


今日も色々拍手を有難う御座います!
今日は色々様々なボタンで頂いてますね、がんばりたいです。
そしていらしている数がすごい多くて慄いていますよ、アレか、アレの効果か……


そう言いつつ今日はものすごくどうでもいい方向の文章をいきなり打ってしまったのでそれをこっそり追記に畳みます……ほんとどうでもいいな。
小話以下の文章なので、呟きカテゴリのままで。ろくに見直してもいないのであとで後悔しそうですが、暑くて今は推敲する気力がないのです、すいやせん坊。

(追記)
予想外にコメントや拍手など頂いてしまったので小話カテゴリに移動しました。
有難う御座います!
小話以下でアレな事に変わりはないのですが……
前回の魔人九龍鬼祓師クロスオーバー文章の続きのようなものになります。
もしご興味おありであれば、追記から。


それにしても、設定画集の仙人はなんというか……ものすごい勢いであの布を剥ぎ取りたくなったというか……あ、布っていうのは頭のだけじゃなく、全部という意味で。


PS3つけたのでちょっとやってみます。
ヴェスペリアです。テイルズはひとつも触った事がないのですがあの戦闘システムについていけるのだろうかと今から物凄く不安です。
しかし冒頭部分からすでにユーリが男前でビジンという事が判ったのでがんばりたい。
酔っ払いにべっぴんさんと間違われるだなんて……おそろしい子。








魔人九龍鬼祓師文章 『カレークラシック皆守甲太郎杯』



-------------------------------------------



『カレークラシック皆守甲太郎杯』







「微妙に納得いかないんだけどアレはどうなんだろうなあ」



駅から少し外れた郊外に在る、小さなマンションの一室にて。
新聞の経済欄を眺めながら緋勇龍麻は難しい顔をしている。
冷蔵庫から良く冷えたミネラル水のペットボトルを取り出し、同居人、皆守甲太郎は大儀そうに視線を向けた。本当は龍麻の発言に興味など全く欠片も無いのだが、無視をすると後々更に面倒な事になってしまうので一応聞いてやるのが賢い遣り方なのだ。この男との付き合い方について皆守がもう充分に学んだ事である。

「アレ?」

今日はまだ新聞に眼を通していないので、記事の内容を振られても判らないのだが。龍麻は紙面から眼を離さないまま、手許の珈琲をひとくち飲んだ。

「よくあるだろ? 生クリームとかチョコレートとか蜂蜜とか、そういうプレイ」

一瞬の沈黙が部屋に落ちる。
もうかれこれ数年、皆守はこの男と共に住んでいるのだが、それでも今吐かれた言葉の意味を理解する為には三十秒以上の時間をかけなければならなかった。
学生時代からの友人たちであればすんなりと龍麻についていけるのだろうか。そうなのであれば確かにすごいと思うが、決してそうなりたくないという気持ちも皆守の中には根強く存在している。大体この男の方がおかしいのである、皆守が合わせなければならないという道理はないだろう。

「……………………経済欄も最近は随分と様変わりしたもんだな」
「眼から受け取ってる情報と頭の中にある思考がいつも一致してるわけないだろ」
「一致してないからお前は変人なんだ、概ね一致してるのが普通なんだよ」

皆守の悪態など全くひとつも届いていないような顔で。龍麻は重そうな嘆息を吐いた。

「なんでああいうのは甘いモン限定なのかなって」

緋勇龍麻の話の腰というのは、基本的に折れる事がない。龍麻自身がそれを失念したり飽きたりどうでもよくなったりしない限りは。
奇天烈な話題をどうやら続けるつもりらしい龍麻に、皆守は自棄気味に水を胃へ流し込んだ。

「そりゃ最近は甘いモンもオッケ!な男が増えてるけどさ。まあカミングアウトしただけなのかも知らんけど。でもそれでも甘党ばっかじゃないだろ?」

相変わらず経済欄を眺めたまま龍麻は続けている。至って真面目な調子だ。
緋勇龍麻という男はあまり表情を大きく崩す事がなく、大抵は真顔に近い。しかし思考回路は常人のそれとはかけ離れた構造をしているというのだから、本当に余計にたちが悪いと皆守は思う。

「甘いモンの方が何となくおいしそう、に見えるっていう視覚効果は判るけど、でもなあ」

途端に感じた凝りをほぐすように首を回す。心底参加したくないのだが、このままではいつまでも続けられてしまいそうなので。皆守は嘆息混じりに言葉を挟んだ。

「……………………お前は一体何が言いたいんだよ」
「だから、」

ばさりと。龍麻が広げていた新聞を畳む。

「甘党じゃない男の事を考えてんのかな、って話」

確かに、緋勇龍麻が甘いものを苦手としている事は皆守もよく知っているのだが。

「俺に言うな」
「じゃあ誰に言えばいいの」
「俺以外なら誰だっていい」
「相変わらず、甲太郎は我儘だねえ」

おかしな話題を突然持ちかけてくるような男に呆れた顔で言われ、皆守は己の沸点が一気に下がるのを感じたが、こんな事で腹を立てていては身体も精神も持たないのだという事も重々承知している。
緋勇龍麻という名の変人と共に暮らすには、相応の知識と覚悟、そして忍耐が必要なのである。
以前たまたま顔を合わせた村雨祇孔は、愛、というものさえあればそれらはきれいさっぱり必要なくなるのだと言って笑っていたが、皆守には生憎と龍麻へ向ける愛は持ち合わせていないので。

「まあこの際、男でも女でもいいんだけど……裸の皮膚の上に甘いモンを垂らしてそれを啜る……、どうなんだろうねえ? 味覚そのものじゃなくて背徳感なのかなあ。俺みたいなのはそれなら無い方がよっぽどいいんだけど」

もう幾度目かになる嘆息が皆守の口から落ちる。己の足許に並々と溜まる嘆息が眼に見えるような気さえした。

「……単に、趣味嗜好の話なんじゃないのかよ。お前にその嗜好が無いってだけの」
「そうかな?」
「じゃあ何か、お前はたとえば鶏そぼろやらキムチやらソースやら、そんなもんをブチ撒けた方がいいってのか?」

皆守の言葉に龍麻は、少し意外そうな顔をした。

「……………………確かに、その方がうまそう?」
「本気か」
「けどあれだな、キムチとかは相手の皮膚が痛みそうだよなあ。痛かったり臭かったりするのは嫌だろ?甲太郎」
「おい、なんでそこで俺の名前をくっつけるんだよ」

珈琲を飲み干してから龍麻がくつくつと笑い。

「そういや葉佩君は好き嫌い無かったと思うけど……甲太郎はされた事あんの?そういうの」

龍麻の口許に浮かぶ笑みは凶悪に意地が悪い。今度こそ皆守は切れかけた。

「無えよ!!」
「ふーん? まァ、甲太郎に訊いても無駄か……今度葉佩君に訊いてみるわ」
「勝手にしろ!」

葉佩九龍も存外変態的な男だが、緋勇龍麻ほどではない。

「けど、どう? 甲太郎の場合だったらほら、カレープレイとかさ? 葉佩君にカレーブチ撒けたらちょっとときめく? すきなものにすきなものがかかってるわけだから」

皆守の鋭利な踵がぶんと空気を裂いて龍麻へ踊りかかったが、緩く笑ってそれを避けられる。緋勇龍麻を屈服させる事、それは皆守甲太郎の密かな野望である。

「カレーを、粗末にっ、するな!」
「葉佩君にブッ掛ける事は粗末にするのとは違うと思うけど?特に甲太郎的には。それに甲太郎がきれいにすればそれで済む事で、」
「いいかげんにその下らない口を閉じやがれ!」
「そこまで照れる事はないんじゃない、俺は個人の性的嗜好に口は挟まないよ」

急速に思考の大部分が憤怒によって占められ、何もかもどうでも良くなって、ただただ眼の前に居るこの男に蹴りを食らわせてやる事しか考えられなくなってきた丁度その時。
良いのか悪いのかよく判らないタイミングで、皆守甲太郎の携帯電話がぶるぶると振動した。

「、あれ、メール?葉佩君かな」

するりするりと同居人のすさまじい蹴りを避けていた龍麻は呑気な口調で訊ねたのだが。渋々龍麻への攻撃を中断して確認に行く皆守は、肩を竦めながらそれを否定した。

「何言ってんだ、あいつはメールなんていう文明を使いこなせないんだよ……用があるならほとんど通話で、…あ」

画面を見た皆守の表情がほんの少しだけ変わる。
その変化を目敏く見ていた龍麻は内心やや驚いた。メールの送信者は葉佩九龍ではないというのに、葉佩九龍以外の人間に対して皆守甲太郎がこんな顔をするとは。

「………………もしかして、あの子?」

ひとりだけ、思い当らないわけでもないのだが。その男の顔を脳裏に思い出しながら龍麻が問うと、皆守は携帯電話の画面を見詰めたまま半ば上の空で頷いている。

「……そうか、そういうトッピングもあるのか……成程な、それは結構盲点だったぜ」

明確な答えを期待出来ないようなので、龍麻は後ろから画面を覗き込む事にした。
其処に在ったのは、予想していた通り、カレーの画像である。見覚えのあるテーブルクロス。見覚えのあるカレー皿。
送り主はやはり、七代千馗だった。

「甲太郎…………、あの子と結構、仲いいの?」

七代千馗は封札師という特殊な肩書と能力を持つ男子高校生で、たびたび皆守甲太郎が品物の調達を依頼するエージェントでもある。
見目は至って普通。すっきりと涼しげな容貌は葉佩九龍にも似ているが、浮かぶ感情は葉佩よりも乾いていて落ち着いている。常識を重んじていて、目立つ事はあまり好んでいないように見えた。とて、妙な事を突然言い掛けてものらりと返せるくらいの柔軟性も持ち合わせている。
胸中では色々なものを抱えていそうだが概ね人当たりのいい青年である、というのが龍麻の見解だった。一度だけ顔を合わせただけなのでまだ詳しい事は判らないのだが。

「は?」

画像と己の思索に捉われていた皆守は一瞬遅れて顔を振り向かせた。

「七代君だろ?」
「、ああ、これか、まあ……カレー関連でちょこちょこな。あいつはあの店の常連だからな、その時に食ったカレーの画像を時々送ってくるんだよ」
「ふうん」

それにしても、と龍麻は思う。こう見えても皆守甲太郎はあまり新しい交友関係を結ばない種類の男なのだが。優秀なエージェントであり無類のカレー好きでもあるとは、七代千馗もなかなか恐ろしい存在である。

「丁度、昼飯がまだだからな……ちょっと出てくる」
「え?」
「まだしばらくは店に居るらしいし」

そう言って、皆守は外出の準備を始め出した。

「七代君とゴハン食べるって事?」
「は? まあ、そうだが……、なんだよ、お前も行くのか?」

不思議そうな顔で見詰められてしまうと龍麻とて返答に困ってしまう。返す言葉を考えているうちに皆守が言葉を継いだ。

「別にいいぜ、七代のメールには、もし時間が合うならおふたりででも、って書いてある。ふたりってのはお前の事だからな」
「…………ああ、そう」

七代千馗という男は若年ながら、先回りの気遣いにも余念が無いようだ。
本当に、なかなか、侮れない。
龍麻は口角を吊り上げて笑った。

「…………じゃあ、ま、カレーには別に興味無いけど、七代君と甲太郎のデートの邪魔でもするかな。葉佩君の為にさ」

龍麻がそう言うと、上着を着替えたばかりの皆守があからさまに嫌な顔をした。

「カレーに興味が無いだと?」
「ツッコミ場所間違えるなって、甲太郎」
「……何がデートだ、馬鹿馬鹿しい」
「そうそう、そこを先にツッコんで欲しかったなあ」

別段着替えたり顔を洗ったり髪を整えたりする様子のない龍麻へ呆れながら、皆守が肩を竦めてみせる。

「わざわざ言うのも馬鹿らしいが、七代はそういうんじゃない。お前だって知ってるだろ。あいつは俺のエージェントで、カレー仲間だ。それだけだよ」

そう言う皆守の表情も声音も、いやに穏やかである。
穏やかである事が却って何だか気にかかる。
口には出さず、口だけで笑みながら龍麻は皆守を真似て肩を竦めた。

「…………葉佩君は、七代君よりも先に甲太郎に出会えた幸運に感謝すべきだろうな」
「なんだそりゃ。なんでそこに九龍が出てくる?関係ないだろ」
「ないといいね」
「今に始まった事じゃないがお前の言葉は判り難い……それに七代はなんか好きなやつがどうとか言ってたろ」

皆守は全く意に介さずそう言って、もう家を出ようとしている。
それへついて歩きながら龍麻は、腹の底から笑みが沸き上がるのを感じていた。何かをこんなにも愉快だと思う事は久し振りだった。

これだから、ひとの繋がりってやつは、全くもっておもしろい

「まさかのライバル出現だよなあ……葉佩君、早く帰って来ないと」

口腔内でそう呟いて。
誰の味方をするつもりもない傍観者はただただのんびりと、愛すべき彼ら様相を楽しむ事にした。













----------------------------------------


七代と皆守より、黄龍と皆守のが余程怪しい関係に近いです実際。



スポンサーサイト

鬼祓師小話 | comment(0) |


<<まぐろ | TOP | 下手の横好き>>

comment











管理人のみ閲覧OK


| TOP |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。