melancholia//サイトの更新履歴兼、その時々のプレイゲーム日記、二次文章など。
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2010/04/20 (Tue) 鬼祓師フライング習作 / 鍵主鍵


小話はコッソリ時々増えているので、割と頻繁に見に来て下さっている方以外の方は、
時々小話カテゴリを覗いて下さると嬉しいです。

小話は小話で一括してるけど、ジャンル分けした方がいいのかなあと思案しつつ。
あんまりカテゴリ増えるのもなあと。うーん。
文章置場にちゃんと置くのも、鯖提供のジオクリエーターで作成したり更新したりしなきゃならなくなってから大層面倒で判りにくいし……(そんな訳で現在サイト部分が倉庫状態に)。

鬼祓師小話がこの先増え過ぎたりした時にカテゴリ増やそうかな……



そんな訳で、狐と七代の話。
神使、という存在についてよく判らないまま書いているので、なんというか、すごく、
習作レベルです…
狐の口調もラジオでは聴いたけど文字で読まないときちんと把握出来ないしなあ。
もっと日織に近いのかなあ。
そんな習作は追記からです。



物凄く楽しみにしているゲームが発売される時って、三日前あたりくらいが一番ツライ。
前日はまだいいんですよね、明日だ!って思えるから。
あと二日…!とか半端な時がツライ。
ツライので改めて登場人物ムービーを根こそぎ見てみる事にしたり、序章前の小話を
再度読んでみたり。

ふーんそうか、雉明ってあんまり学校行ってないのか……
(だからそんな人間離れした子に…)

……とにかく、発売まで耐え切る事にします。












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一切のものから隠れるように小さな水音をたてて。

互いの唇が、ひどく緩い速度でふわりと離れた。



皮膚の表面が滑っている。
鍵は、その鈍い光を見遣りながら笑って、指で拭ってやる。
拭った唇は温いのか冷えているのかよく判らない温度で、それを拭う時、鍵は相手がまだ相手が己の袖を握り込んだままである事に気がついた。

「……坊は相変わらず、口吸いが上手ですねえ」

のらりと言う鍵に、七代千馗が口角を吊り上げる。

「ひとぎきのわるい」
「おや、褒めてるんですけどねえ?
 今までさぞかし色んなひとを泣かせてきたんでしょう」
「そっちこそ、比較対象があるなら、ひとの事は言えないだろうが」

七代の指が鍵の袖を解放し、揶揄するように胸を衝いた。
言われた鍵は一瞬思案してから首を傾げてみせる。

「……ああー、いやいや…………こりゃ失言でした。
 そういう意味で言ったんじゃあ、無かったんですがね…………
 ただ、いつも気持ち良いんで、そう言っただけですよ。
 上手だなあ、とね」

ほんとうです

言って、鍵は微笑んだ。
それが真実なのか嘘なのか、七代にはどちらでも構わない事である。
けれど、もし今の言が嘘であったなら何故そこで嘘をつくのか判らなかったし、真実であったとしても殊更それを嘘では無いのだと七代に強調した意味も判らなかった。
鍵という、この男のかたちをしたものは、何を腹に抱いているのか何を考えているのか、全く判らない。
不思議な、ものだ。

「…………気持ちいいのは、結構。
 なんだって、気持ちいい事の方がいいからなあ」
「全くで」

飄と笑う。
鍵という名のものの中に何があるのか。
それを見ようと、七代は鍵の眼をじっと見据えてみた。

柔らかく笑う表情。
ゆらりと揺れるような声音。
声音から感じられる程はやさしげではない眼の色。
何度か合わせて見知っている、薄い唇。
からかうような口調。

七代の知る鍵という名の何かは、人間のそれと、何ら変わりは無い。
けれど。

鍵の淵を覗いたまま、七代は眼を細める。

七代の表情に宿る温度が確実に変わったのを眺めながら、鍵はまたひとつ、ふんわりと笑った。

「………………坊は、本当に、利口なひとですねえ。
 坊はちゃんと知ってらっしゃる。
 眼の前に居るのが、決して、にんげんじゃない、って事を」

どれほど人間のように見えても。

これは、人間じゃない

人間とは根本的に、決定的に異なる、別の何か。

「坊はそれを弁えてらっしゃる」

子供を褒めてあやすように、鍵が七代の頭を撫でた。
苦笑しながらそれを払って嘆息を落とす。

「……ちゃんと判ってるさ。
 幾らスナック菓子貪ってようと、ドジッ子だろうと、お前らが人間じゃない事は。
 お前らは、人間じゃない何か。
 ばけものだ。
 俺は忘れねえし、間違えねえよ」

ひとは、ひとでないものを、ばけものと呼ぶ。
だから鍵は別段そう呼ばれた事へ憤慨もせず、正しい回答に対して微笑んだ。

「そうですね、坊は判ってらっしゃる、だから坊は……」
「けど。
 だからどうした?」

続こうとした鍵の言葉尻に、七代の強い声音が被さった。

「、え?」
「それが、どうした、って言ってるんだよ」

正面から結ばれる、黒い色の虹彩から伸びる視線。
鍵はほんの一瞬それに捉われてしまった。
ああ、これが、ひとしか持ち得ぬ強さなのだと、実感が少し遅れてやってくる。
脆いくせに、儚いくせに、時に何よりも強い、人間というもの。

「お前らがばけものだから、何だ?
 俺にとってはそんなもの、何の関係も無い…………
 気にしてやるつもりは、ぜんっぜん無いんだけど」

七代の手がするりと鍵の耳を撫で、髪を引いて顔を近付けた。

「坊、痛いですって、」
「お前がつまんない事言うからだろう」
「つまんなかったですかね?」
「つまんないねえ」

少なくとも俺にとっては

傲岸に笑んだままの唇を、鍵のそれと再び合わせる。
舌先と舌先が触れて接着した部分から快感が生まれた。

「…………何か、問題あるか?鍵」

何故この子供に名を呼ばれると胸中に喜びめいたものが生じるのだろう。
鍵は己の反応に苦笑しつつ、大人しく従っておく事にした。
 
「……………………、いいえ。
 本当に……坊には敵いませんや…………
 とりあえずは、それは何処かへ預けておく事にしましょうか。
 私も、きもちのいい事は、すきですから」

笑って。

人間と、人間ではない何かは、そのまま互いの快楽を追い求めた。














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でもねえ、実際、あの神社じゃあ、こういう秘密プライベート行為は無理だと思うんですよ、ね……

あんなに大所帯な上に、みんなべったりじゃあ……





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